2016年9月15日木曜日

アスパラガス・スプレンゲリ

Asparagus sprengeri

学名;Asparagus densiflorus cv. Sprengeri
クサスギカズラ科 Asparagaceae
クサスギカズラ属(アスパラガス属) Asparagus

周年屋外日陰、テラコッタ鉢植え、9年目。

2016-08-24 追記
7月に咲いた花の実が充分に膨らんだ頃(まだ熟しておらず緑色だが)、再び蕾が出き始めた。
花期は長い。詳細は 2014 season を参照のこと。
2016-07-27 追記
例年より少し早く咲き始め、しかも、
例年に無く花付きが良い。
ウチだけでなく、ご近所の日当たりの良い場所に植えられているものはさらにたくさんの花が付いている。今年はアスパラガスの当たり年かな。




























2014・2015 season

2016年9月14日水曜日

セダム ブレビフォリウムの花・蕾・葉

Buds, Flowers, and Spindly growth of Sedum brevifolium

ベンケイソウ科 Crassulaceae
マンネングサ属 Sedume
周年屋外半日陰、陶器鉢植え(7年目)、栄螺の貝殻鉢植え(6年目) など。
淡いピンク色〜白、花径約 1cm。

2016-06-29 追記
今シーズンは6月下旬の開花。

taken on 2016-06-29 #Flowers #Succulent #Sedum #June



2014・2015 season

2016年9月12日月曜日

ジャガイモ栽培記

document of growing Potetoes (Kitaakari)


2016-09-01 2年目のジャガイモ

茎葉が完全枯れるのを待って掘り起こしてみました。
2.5~4.5cm の芋に成長、ちゃんと食べられました。

2016-06-10 2015年の収穫で取り残した 1cm ほどの小芋。
エダマメの苗の間から芽を出して(右下)。
















以下 2015年本編

ジャガイモ (馬鈴薯) キタアカリ
学名:Solanum tuberosum L.
ナス科 Solanaceae ナス属 Solanum

2015-05-02 植え付け
Planting germinated edible potatoes, not seed potatoes

食べ忘れて思い切り芽が伸びてしまったジャガイモを発見、本来は、3月までには植え付けなければいけないそうです、ジャガイモは冷涼な気候が好みだそうで。
また、種イモの大きさによっては2つ3つに切り分けて深く植えるのだけど、既に丈夫な芽だけが育っているのでこのまま、葉物野菜用プランター (土が入ってる部分 65x34x25cm) ぐらいに等間隔で3個、ジャガイモ1個半分ぐらいの深さに植え、芽の先が地表に出ないぐらいに盛り土(畑の畝を想定)。

ここまでは、小学校で教わった記憶が頼り(笑)。

2015-05-14 葉っぱすくすく
Strong and healthy growing Poteto Leaves

植え付け後2日目には地表に葉が展開し始め、その後もすくすく、驚くべき成長力です。
普通は、種イモ植え付け後2週間ぐらいで出芽、出芽後 20日ぐらいで実 (塊茎, 地下茎が球状に肥大したもの) ができ始めるそうですが、段ボール箱の中で芽が 5cm 以上も伸びてしまってから植え付けた場合は、その 5cm が地中の2週間に相当するのかどうか、ちょいと不安です。でも、掘ってみるわけにはいかないし(汗)。

常道では、種イモ植え付け後30日ぐらいで草丈が約 10cm になるそうですが、ほぼ2週間でその大きさに達しました。
小学校時代の植え付け後の記憶は一切なく、農作業や収穫は人任せで遊び呆けていたに違いないです(汗)。










芽かき前 - 茎が2本
2015-05-17 芽かきと土寄せ
Picking the small buds off and Soil-covering

芽が 10~15cm になったら、勢いのよいもの1~2本を残して細い芽はかき取って(引き抜いて)しまいます。
できる実の数を減らして一つ一つを大きくするため。これはどんな植物栽培でも同じですね。
試しに、茎が2本のものは1本に、3本あるものは2本にすることにしてみました。



芽かき前 - 茎が3本



芽かき・土寄せ後 / 間引きした芽
片手で土の表面を押さえ、もう片方の手で茎の根元をつかんでゆっくり引き抜くと、ビリビリと破れる感触と共に根っこから抜けました。これで良かったのか、茎だけ千切れればよかったのか、その辺のことは分かりませんが、少なくとも、植え付け前に伸びてしまっていた芽の部分は全部取れたような感じ。

芽かきが終わったら、茎の根元を覆い隠すようにして周囲 10cm に新たな培養土を盛り付けます。
畑なら周囲から土を寄せて行けばいいのでしょうが、プランターではそうはいかないので新しい土を増します。プランター内に元からある土が湿っているので水遣りは不要なのかもしれないけど、ここは雨が当たらないので汚れ落としの葉水のつもりで少し。
新しい野菜・花用培養土には養分も含まれているので、追肥はしないことにします。













ここへ来て初めて、ジャガイモ栽培法を検索、分かったこと・反省点。
1.思いつきで植えたので、もしかすると元肥が足りないかもしれないが、
  葉っぱ元気なので良しとする。
2.ジャガイモは酸性の土質を嫌う。苦土石灰買ってこようか。 → 06-10 の注(#2) 参照。
3.植え付けはやはりもう少し深い方が良かった (種イモの上に土が 10cm ぐらい)
  →→最初の土寄せをした時に最低 10cm あれば大丈夫かも。新しい芋は種イモの上にできる
  ので、数度の土寄せを繰り返して深くしていく。(2015-05-20 追記)
  ってか、プランターの深さが足りない。培養土の袋そのまま利用する手があったんだ!
4.芽が伸びてから植え付けてもいいらしいが、その時点で小さい芽はかき取ってしまった方が
  良いらしい。
5.4の場合でも、植え付け時期は早い方がいいに決まってる。
6.芽が出たら水遣りは土が乾いてしまうぐらい待ってもいい。
  一般的な植物は土の表面が乾いたらあげるのだが、もっと待っても良かったのかも。
  →割りばし・菜箸を底に達するまで挿して湿り気が付かないことを確認、あげる時はたっぷりと。

2015-05-19 ジャガイモは茎だ!

遅れて出芽した苗の芽かきをしました。明らかに周囲の根とは違う、もっと太い何かが2~3こ出ています (5~6mm)。これらが伸びてやがてその先端が肥大して芋 (塊茎) になるストロン (匍匐茎,  stolon) なのだろうか。








2015-05-24 腋芽 (axillary buds)
葉腋に新しい枝となる脇芽が伸び始めました。枝が多く出て葉がたくさん茂った方が芋が充実するので嬉しい限りです。













2015-05-28 蕾 (flower buds)
蕾らしきものが見え始めました。
そろそろ2回目の土寄せをしなくては。

2015-05-30 土寄せ2回目Secont time soil-covering
最初の芽かき・土寄せから2週間弱。プランター栽培では、畑に比べ一回の土寄せで盛ることができる量が限られ、また初期の頃、無知で水遣り頻度が多かったせいか、徒長してる気がするし、強風で不安定になっているので、本日、土寄せ実施。(写真なし)
2015-06-05 蕾 (flower buds) が膨らんで花柄も伸びてきました。

2015-06-08 一番花・土寄せ3回目・追肥
キタアカリの花弁は浅紫 (あさむらさき) 色。
品種によって色が違うそうですが、まんま、ナス科の花だ。緑色の雌蕊の柱頭がかわいい。
少しでも芋に養分が行くように花を摘むやり方もあるようですが、そこまで差は無いとの情報に従って、最後まで花を楽しむことにしました。

一般的には、花が咲いて 2~3週間後には新ジャガの収穫ができ、種イモ植え付けからそこまでがおよそ3か月だそうですが、この分では、今月末には「開花後2~3週間」の日を迎えてしまい、2か月しか経っていないことになります。(収穫の目安は種イモ植え付け後100日)
とりあえず、「花後の新ジャガ」は諦めて、株が枯れ始めるまで待つことにしますが、気温も益々上がって芋が肥る気温の限度(30℃以下)を迎えてしまいそうだし(#1)、もしかしたら完敗かもなあ。。。

#1:芋の肥大に最適な地温が 20℃前後 (15~24℃) だそうで、発芽に最適な気温15℃を越えてから、この温度の期間をできるだけ長くとれる方が良いのだと。

土寄せには地温が上がるのを防ぐ効果もあるそうですが、それにもやはり限度があるよね。
だから、東京なら3月、遅くとも4月初めまでには植えつけて、6月中旬~7月初めにかけて収穫がベストなのね。(←かなりアバウト)

追肥と土寄せ(3回目)
WEB 情報によれば、蕾ができ始め花が咲くころに追肥するそうなので、本日、土寄せ3回目と同時に「花と野菜の有機肥料」(天然有機由来原料 100%)を 15g ほど追肥。
ジャガイモにはカリを多めに、いや窒素を多めに、とか、諸説あるようですが、生育中に不足が出るなら平等に不足になるはずと考えて、チッソ:リンサン:カリ 5:5:5のものです。
土寄せは、プランターでは一回に盛れる量の限度があるので、定説によらず、回数を増やすことにしました。また、土寄せには養分も含まれる新しい培養土を使っているので、追肥は指定された量の半分です。

2015-06-10 現在の様子です。
結局、石灰の類は使いませんでした。代わりに電解水素水を毎朝葉面散布しています。PHは 9.5~10、苦土石灰の土壌中のPHとほぼ同じですが、調整された植物野菜用培養土を使っているのだから、PH調整(#2)・カルシウム・マグネシウム補給より植物自身の力を引き出すため。

#2:
土壌を酸性に傾ける大きな要因である雨水がほとんどかからない場所なのであまり気にしてない。
ちなみに、気象庁によれば「空気中の二酸化炭素が純水に十分溶けた場合のPHは5.6であることから、PHが5.6以下の降水を一般的に酸性雨と呼び」、環境省によれば「最近の国内の雨水の年間平均PHは、4.7」だそうです。ジャガイモ栽培に適した土壌はPH5.0~6.5、酸性が嫌いなわけではなさそうで、大抵の野菜が 5.5以上であるのに比すれば比較的強い方だと言えるくらいだ。どうやら、酸性に傾きすぎると生育障害がでるし、ジャガイモの後の野菜が作りにくい→「ジャガイモ酸性嫌い神話」になっている気がする。

2015-06-20 落花
蟻がたくさん出入りし、子房が膨らみはじめたように見えるものもあったので期待していたのですが、うまく受精できていなかったようです。結実しにくいジャガイモの中でもキタアカリは結実率が高い方らしいので期待していたのですが残念。
が、別の茎に新しい蕾ができ始め、つまりそれは、ジャガイモが生き続けようとしている、と解釈、もうしばらくは枯れないということなのでホッとしたりもしています。




2015-06-23 ご近所の畑
少し前に収穫されたようです。食用には向かない、緑色の、ソラニンたっぷりの小芋が転がっています。

2015-07-05 先月末頃から下葉が枯れ始めました。(6月初旬開花の) 花から3週間、セオリー通りですが、私には長雨ゆえの疫病発症との見分けがつきません。葉裏にカビ状のものは見つけられず、隣接する葉に黄変が広がっていく様子も無く上の方は青々と元気なので、風通しの悪い部分にある傷んだ葉や、地に接するような枯葉を取り除き、さらに様子を見ることにしました。梅雨明けまで頑張れ~!(#3)
ただ、ジャガイモくんも壮年を過ぎ老年期に入ってきたわけですから、病原菌やウイルスへの耐性が衰えてくるのは間違いない。

もっと気になるのが、ひとつ育ちの悪い株が出てきたこと。3つ植えた内の真ん中で(写真右奥→)、06-10 の様子と比べると育ちに差が生じていることは明白。長梅雨の多湿と風通しの悪さと日照不足のせいでウイルス病の初期症状を呈しているのかも。

#3:「種イモ植え付け後100日」の目安の日まで(植え付け前に伸びていた芽を10日分として)、あと25日。そこまでもたないとしても、晴天が続かないと収穫できないので。





2015-07-15 収穫間近 (getting close to harvest)?
2~3日前から、一番元気に育った苗の葉・茎が僅かに黄味を帯び、真ん中より下の葉の枯れが進んできました。
今朝からは、強風に逆らって自立することも困難になってきました。収穫のサインでしょうか。
葉に現れ始めた微妙な黒点も気になります。
植え付け前に伸びていた芽を10日分としても植え付けから12週間、100日が目安の定石からすれば日数的には不足ですが、明日からの雨が上がって次に晴れるであろう週末に掘ってみようか。
昨日水遣りしたので、土が乾くまで待たないといけないし。

2015-07-20 収獲 (Harvest)
台風で吹き込んだ雨水も乾き、葉も萎れてきたので収穫することにしました。できればあと1週間引き延ばしたいところですが、芋が肥えるのに最適な気温を超えてますから。

最初の花が咲いてから6週間、種イモ植え付けから11週間と半分、植え付け前に伸びていた芽を10日分として約13週間です。






高温もですが、下葉が枯れ茎が倒れると土の表面に直射日光が当たり、プランターでは土寄せが畑ほど十分ではないので浅い所にある芋がソラニンが生成されて緑になってしまう危険性も高まります。
ここ数日は、雑草防止シートをかけて風通しを確保しつつ影をつくるようにして見ました。効果は不明ですが。


地上部が一番よく育った株。
株元を上からやさしく手掘り、おお、
芋が見えてきました!
ある程度掘り起こしたら茎をそっと引っ張って持ち上げても大丈夫です。












芽かきの時 (05-17) に、試に芽を2本残した株です。
新しい芋は、おおよそ、種イモを植えた位置より上、1/2~2/3 は寄せた土の中にできています。
根はさらに深く広く伸びていますが、あらためて、土寄せの重要性が分かります。
外見はいずれも問題なさそうです。
食用可能な大きさのもの14個の内、一番大きいの (9cm x 7.5cm) は地上部の生育が一番良かった株、一番たくさん芋が付いたのは、芽を2つ残した株だけど、芋は中サイズ、7月に入ってからの地上部の生育がイマイチだった株の収量が一番少なく。

風通しの良い日陰でジャガイモに付いた土を乾かし、紙袋に入れて日が当たらない所で保存です。

あれ?数が足りないんじゃ?
そう、この暑さの中であと1週間経つとどうなるか、興味津津、埋め戻して経過観察中です。

2015-07-29 実験1 - 枯死
あれから1週間余り、一度株を掘り出してから小さな芋を一つ残して埋め戻したものは復活することなく枯死しました。塊茎 (芋) にも変化なく、ストロンが痛みかけていました (芋は無事)。

株を動かさずに芋を取り出してから埋め戻した方はまだ葉が緑を残し、株元の脇芽が生育しているようです。


2015-08-06 実験2 - 完結編
さらに1週間、濃い緑だった株元の脇芽も勢いが無くなり始め、上の方の葉も大部分が黄色く枯れてきました。完全枯死するまで待ってもこの猛暑では大して変わらないだろうと判断、掘ってみました。
気温下がるまで待ってると秋植えのシーズン (8月下旬~) になっちゃいますしね、連作は障害が出やすいのでやりませんけど。


ややっ!数が増えてる!
埋め戻したときに残した芋 (右下) の大きさはあまり変わってないようですが、3cm 前後の小粒の芋が2つ、さらに数ミリの塊茎の芽のような粒が茎にできていました。



生きている限りは、その営みを止めることはないようです。

自然は人の思惑とは関係なく命を全うするのですね。大きいのをできるだけたくさん美味しく、などと欲張らず、ありがたく恵みを頂きます(^^)v



おまけ - 塊茎の付き方
Stolons and Tubers
長く伸ばしたストロンの先端に芋を付けて肥って行くものと、ストロンはごく短くほとんど茎にくっつくようにできる芋とがあるようです。土中での混雑具合によって制御してるかのようです。

梅雨越し盛夏のジャガイモ栽培記、これにてめでたく終了と致します。