(上:手まり咲き、中:額咲き、下2枚:城ヶ崎(推定))
一般に「花が咲いた」と言うと花弁 (花冠、corolla) が開いた状態を言いますが、
紫陽花の場合は装飾花の萼 (弁化した萼) が開いた状態を言いますね。
本当の花は、額咲きでは中心に集まっている小さい花、手まり咲きでは装飾花の間に隠れている小さい花が開いた時だってのは前に書いた通りですが、
(ここでは仮にそれらを「真の花」と呼びます)、その次に装飾花の中心にある小さい花が咲き始めます。
普通は額が開いただけでは開花とは言いませんが、紫陽花の場合は特殊で、ややこしいですが、
装飾花の萼片→真の花→装飾花の中央、と開花は3段階、と言うことになるでしょうか。
この小さな花は、花弁4枚・雄蕊8本・雌蕊の花柱3本、「真の花」よりやや少ない構成が基本形のようですが、こちらも必ずしも一定ではないようです (写真上・中参照)。
花粉は作られているようですが、種子ができているのを見たことないので不稔花かも知れません。花弁が開かない場合も多いです。
写真下の2枚、八重咲きの '城ヶ崎' の場合、「花」よ呼べる形状のものは無く、弁化しきれなかった何かだったり不完全な雌蕊だったりします。
装飾花の生殖機能を捨てる代わりに昆虫を呼び寄せることに特化させ、真の花の受粉率を上げようという進化の方向、なのかどうかまでは分かりませんが、間違いなく不稔ですね。
taken 0n 2014-06-17 #Flowers #Hydrangea #June
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