2016年10月6日木曜日

コムラサキとムラサキシキブ (実生)

Purple beautyberry and Japanese beautyberry (seedling)

品種の詳細、判別のポイントについては最下段へ

2016-10-05
コムラサキ
別々に見ると白実(シロミノコムラサキ)の方が大きく見えるのだが、並べて見るとほぼ同じですね。視覚効果か(笑)。

taken on 2016-10-05 #berries #fruits #October
2016-07-25
コムラサキ
6月末~7月半ばにかけて続々と開花。
鉢土や置き場所など環境が違うので単純比較はできないが、ムラサキシキブより淡い花色。

taken on 2016-07-25 #buds #flowers #July

2016-06-29
コムラサキ
僅かながら蕾ができてる!星状毛もそれらしく撮れたかな。
5月末の時点でコムラサキは今年は花は付かないだろうと予測したが、そう言えば、冬芽が開き葉が出る時期も一月近く違うのだった。

判別のポイント(#1) の3番目、花柄の付く位置について。
3つ下のムラサキシキブの写真と比較して、やはり腋生か腋上生かでの区別は難しく、両方とも腋上生に見える。
もし多少のポイントがあるとすれば、コムラサキは枝が枝垂れるため、花枝が枝に対して上方に向かっている場合が多いことかな。

2016-06-12
ムラサキシキブ
未熟果。受粉率はあまり良くなかったようだ。

この後、7月末~8月にかけての長期留守中の自動灌水に失敗、僅か4年で枯らしてしまった。返す返すも口惜しく。ごめんよ。コムラサキの方は全て元気。
2016-05-23
ムラサキシキブ
若紫色の花(花弁)、雄蕊の葯は黄色、花糸は花弁の色を明るくしたような若紫色、雌蕊は透き通るような白。

taken on 2016-05-21, 05-23 #buds #flowers #May
2016-05-21
判別のポイント(#1) の3番目、花柄の付く位置について。

コムラサキは今年は開花しなさそうなので比較はできないが、 腋生か腋上生かの基準はポイントにはならなさそう。

2016-05-01
ムラサキシキブは実生4年目にして花が咲きそうです。同時期に実を蒔いたコムラサキの方は、今のところ蕾の気配なし。

taken on 2016-05-01 #buds #紫式部 #May

2015-11-06 ムラサキシキブの冬芽 (Lovely buds series より)


2015-03-21
ムラサキシキブの開いたばかりの若い葉。星状毛が枝・葉にたくさん生えています。
また、若いうちから成熟した葉と同じように先が細く尖っています。

星状毛の開いた毛がきちっと撮れるレンズが欲しい。。。

taken on 2015-03-21 #foliage #紫式部 #March

2015-04-09
コムラサキの開いたばかりの若い葉。ムラサキシキブよりかなり遅く展開し始めます。黄緑に近い明るい緑です。
星状毛は葉にもありますが、枝にびっしりと生えています。
始めのうちは、葉の先端にとがりは無く、鋸歯も全体も丸い感じです。

taken on 2015-04-09 #foliage #小紫 #April
2015-03-12 追記
動き始めた冬芽。
左の写真がムラサキシキブで、「コムラサキ」と札が付いて売られていたもの。
下の写真がコムラサキで、実を頂いた家の方が「ムラサキシキブ」とおっしゃっていたもの。
全く逆であったことが判明。

ムラサキシキブの冬芽は裸芽で、2枚合わさった中にさらに対の葉芽が入っているのか、春、外側の葉が開くと、中の葉も同時に現れます。



コムラサキの冬芽は毛の生えた芽鱗に守られています。図鑑やWEB上の情報では、コムラサキは枝先は枯れるので頂芽や仮頂芽は無い、と書かれているところもありますが、一つだけ、それらしき芽があります。

何れにしても、葉や花・実で同定してしまうより、半年待って冬芽で判別する方が確実ですね。

taken on 2015-03-04, 03-12 #winterbuds #小紫 #紫式部 #March

















西向きベランダ、プラ鉢、実生2年 (今秋ビニールポットから植え替え)。
右の鉢、上にある枝が「コムラサキ」と札が付いて売られていたが実際はムラサキシキブのもの、
左の鉢、下にある枝が「ムラサキシキブ」です、とその家の方がおっしゃっていたが実際はコムラサキであったもの、それぞれ実を蒔いてほぼ2年経ちました。経過観察中。
現在のところ、明らかな違いは葉の形状のみで、昨年・今年とも冬芽が目覚めて新葉が開いた時から葉の先が左の方が丸いのです。
両者の判別法としてよく言われる葉の縁のギザギザ (#1) は断定できるほどの違いはない。

花・実の付き方から判別するできるようになるには、さらに何年かかかるでしょう。
両方ともコムラサキの可能性もあるしね。葉の形状は単なる変異でしかないかもしれないし、また園芸品種は混同されることが多いので。

右の写真は、コムラサキと思われるご近所さんのもの。

コムラサキ (小紫、コムラサキシキブ)
Purple Beautyberry
学名:Callicarpa dichotoma
シソ科 Lamiaceae (旧分類:クマツヅラ科 Verbenaceae) ムラサキシキブ属 Callicarpa

ムラサキシキブ(紫式部)
Japanese beautyberry
学名:Callicarpa japonica
シソ科 Lamiaceae (旧分類:クマツヅラ科 Verbenaceae) ムラサキシキブ属 Callicarpa

#1:判別のポイント
1.枝は、紫式部は斜め上向きに広がり、小紫は枝垂れる
  (従って、小紫の場合は写真の下側が枝先になってしまうのが常)
2.葉の縁は、紫式部はほぼ大部分に鋸歯、小紫は葉の上半分程度が鋸葉
3.花柄は、紫式部は葉の付け根(腋生)、小紫は葉の付け根から数ミリ上方(腋上生)
4.紫式部より小紫の方が花付き・実付きが良い(園芸店で出回る所以か)
5.紫式部の冬芽は裸芽で三日月のような葉の形、子紫は芽鱗に守られていて丸っこい。

taken on2014-09-08, 09-12 #foliage #小紫 #紫式部 #September

6 件のコメント :

  1. >星状毛の開いた毛がきちっと撮れるレンズが欲しい。。。
    パンフォーカス気味になるシャープなマクロレンズ使うとか
    ライティング(ストロボとか最近ではLEDライトとか)工夫しないと中々難しいです
    でもフィルムの頃と違って今はモニターがあるから楽だよね。

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    1. アドバイスありがとうございます
      う~ん、それだけのためにレンズや機材をそろえるのはね(笑)

      ファインダー覗いた世界とモニターに映る世界は微妙に違う気がする(^^ゞ

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    2. だいたいはライティングで工夫してるよね
      毛に光を当て気味にするとか
      安い1センチ接写可のリングストロボが付いたコンデジでも写ったりして?
      ただ目的がそれだけだと不自然になったりするからまた難しいです。

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    3. へ~ リングストロボっていうものを初めて知りました(^^ゞ
      1mm 以下の世界ですから、どんなに良い機材があったとしても
      私には使いこなせない気がしますw

      ちょっと気になってる「毛」があるので、近いうちに頑張ってみますが、
      おっしゃる通り、「星状毛」を撮るのか、「星状毛が生えてる植物」を撮るのかで撮り方も違ってきますよね(^_-)-☆

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    4. ストロボを横とか斜めからとか当てたりして毛を見せるのはやるけど難しいので
      LEDライトがあったらちょっとあっちこっちから毛に当ててみるとかなり変わるかも
      いくら良いレンズでも光がないとそんなに写らないものですよ。
      リングストロボやディフィーザーを使ったストロボも見るといかもね。

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    5. たくさんのアドバイスありがとうございます。

      > リングストロボやディフィーザーを使ったストロボ

      私の知らない世界がたくさんあるのですね~w
      枝を切って室内に落ち込むならミニスタジオもありでしょうけど、
      お外で微風との闘いも制することができない私に
      光も制するのは至難の業ですけど、いろいろ試行錯誤してみますね。
      ありがとうございました

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